2008年04月12日

デザインと芸術

たとえば、黄金分割は、正方形の画一さからくる退屈と、大きな縦横比をとったときの不安との中庸なのだと思う。
多くの人が適度な刺激と共に安心出来るバランスなのだと。
最大公約数的満足を与える安定(もちろん、最大公約数を求めることは簡単なことではない)、
これが(意匠)デザイン。

芸術はこの安定を掻き乱すものだ。
そこでは中庸は無価値と化し、作品を見る者は不安、いや、ときには戦慄を覚えるかもしれない。
もちろん、そこにあるのはのどかな田園風景を描いた穏やかな絵画かもしれない。
しかし、それが芸術であるならば、例えば、その画家の視点に思いを馳せたとき、我々は衝撃を受けるに違いない。

芸術は相対的な美ではない。凡庸を排した中で生まれる原始的で独り善がりなものだ。
それが圧倒的な自我によって形成された美であるとき、歴史に残る芸術作品となるのだろう。
posted by KIDA Taira at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Essay
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/93128578
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
Powered by Seesaa